寝ている間に出てしまういびき。
家族を起こしてしまったり、自分自身が目を覚ましてしまったり、そんなトラブルを抱えている方もいると思います。
女性よりも男性のほうが悩まされやすい、という傾向があるいびき。
なぜ男性の方がいびきをかきやすいのか、改善するためにどのような対処法があるのか、くわしく解説いたします。
男性がいびきをかきやすい3つの理由
男性が女性よりもいびきをかきやすいのには理由があります。
なぜ、いびきに悩まされてしまうのか、3つの要因をみてみましょう。
理由1：内臓脂肪がつきやすい
男性は女性よりも内臓脂肪がつきやすい傾向にあります。下っ腹や太ももに皮下脂肪がつきやすい女性と比べて、内臓脂肪でお腹だけがぽっこり出ているのが男性の特徴です。
内蔵脂肪が多い場合、お腹だけでなく、上半身のさまざまな部分に脂肪がつきます。その結果、喉や首など気道周辺の空気の通り道が狭くなり、いびきが発生してしまいます。
健康診断で内臓脂肪を指摘されている、肥満の判定を受けている、という場合、内臓脂肪が原因でいびきが起きているかもしれません。
理由2：舌が大きく気道が長い
男性は女性よりも舌が大きく、また気道が長い体格をしています。肥満や寝方などの理由で気道が狭くなっている場合、気道が長い分だけ、いびきが起きやすいでしょう。
男性の大きい舌も、空気の通り道を塞ぐ原因になります。寝ている間に舌が空気の移動を阻み、いびきになってしまうケースです。喉仏があるなど、男性の方が喉の構造が複雑な点も、いびきが多くみられる理由です。
理由3：女性ホルモンが少ない
女性だけでなく男性にも分泌されている女性ホルモンですが、その量には大きな違いがあります。女の人は、女性ホルモンであるプロゲステロンが多く分泌される過程で、上気道の筋肉が動きます。このはたらきで、寝ている間も気道が確保され、いびきの予防が可能です。
女性ホルモンが少ない男性は、プロゲステロンのはたらきも弱いため、気道が閉塞しやすくなります。男性だけでなく、これまでいびきをかかなかった女性が、急にいびきをかくようになった、という場合は、女性ホルモンの減少が原因かもしれません。
いびきを軽減する4つの対処法
男性に多いいびきを減らすには、どうしたら良いのでしょうか？
今日から家庭で実践できる、改善方法を紹介いたします。
対処法1：内臓脂肪を減らす
いびきの原因が内臓脂肪の場合、脂肪を減らす生活習慣を取り入れてみましょう。
身体を動かす習慣がある、という場合も、筋トレだけでは内臓脂肪を効率よく減らせません。
運動したり、ジムに通ったりする場合は、内臓脂肪を減らせるウォーキングやランニング、スイミングなどの有酸素運動と、筋トレを組み合わせるのがおすすめです。
その他にも、食事の脂質を減らす、野菜の摂取量を増やす、良く噛んで食べる、といった習慣が、内臓脂肪減少につながります。
対処法2：タバコやお酒を控える
お酒やタバコをたしなむ習慣がある男性が、いびきをかきやすい傾向にあります。
日ごろから喫煙している場合、タバコの成分によって鼻や口、喉に炎症が起き、気道が狭くなりがちです。
アルコールは、舌の筋肉を弛めてしまうため、お酒を飲まずに眠ったときよりも、舌による気道の閉塞でいびきをかきやすくなります。いびきを改善するなら、タバコやお酒の量を減らしてみてください。
対処法3：口呼吸を改善する
睡眠時に鼻呼吸ではなく、口呼吸をしている場合、鼻で呼吸ができない原因がある可能性があります。アレルギー鼻炎やちくのう症、鼻の変形といったトラブルを抱えている場合、舌が喉に落ちやすくなり気道が閉塞したり、いびきの音が大きくなったり、といった恐れがあります。舌の大きい男性は、女性よりもいびきが出やすくなるため、注意が必要です。
口呼吸が気になる場合は、耳鼻科の診察を受けるのがおすすめです。原因にあった治療、投薬で口呼吸を改善して、いびきの不安なく眠れる毎日に導いてあげましょう。口や舌の筋肉を鍛える運動も、口呼吸の予防に有効です。
対処法4：眠り方を変える
仰向け寝は身体によい眠り方として知られていますが、いびきをかきやすいというデメリットがあります。仰向け寝でいびきに悩まされている場合は、横向きやうつ伏せに変えてみると、いびきを軽減できる可能性があります。
横向きやうつ伏せでぐっすり眠れる、通気性のよいタイプの枕、男性が寝返りしやすいサイズの枕を選んで、眠り方を見直してみてください。
まとめ
男性がいびきをかきやすいのは、内臓脂肪がつきやすい、舌や気道など体格やホルモンなどの問題があります。女性よりもいびきをかきやすいからこそ、できる対処法を取り入れて、改善を目指してみましょう。
いびきが睡眠の質を低下させたり、心臓や血管に負担をかけたり、というデメリットも報告されています。いびきの音だけでなく、健康に過ごすためにも、対策をはじめてみてください。
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