家族や友人との食事や大切な人とのデート、職場でのコミュニケーションなど、体臭が気になる場面が多くあります。
男性の場合、年齢による加齢臭の悩みを抱きやすいのですが、気になる臭いの原因が、加齢ではなく睡眠不足というケースもあります。
なぜ、睡眠が足りていないと臭ってしまうのか、どうすれば臭いを改善できるのか、くわしく解説いたします。
睡眠不足で体臭がきつくなる3つの理由
睡眠時間が少ない男性は、体臭がきつくなりがちです。
臭いの原因になる、3つの理由をみてみましょう。
理由1：皮脂の分泌が増える
夜更かしをしていたり、休日ダラダラと寝過ごしていたり、そんな不規則な生活を送っていると、皮脂の分泌が増えてしまいます。皮脂が多い状態を放置してしまうと、皮脂の成分が酸化・分解され、不快な臭いの原因になるため、対策が必要です。
理由2：汗が臭くなる
寝不足の状態が続いてしまうと、乳酸やアンモニアなど、臭いの原因になる物質が汗に含まれやすくなります。汗をかきやすい季節はとくに、臭いが出やすくなるため要注意です。睡眠中も、汗を多くかく時間です。一緒に寝ている家族やパートナーがいる場合、迷惑をかけないように、臭い対策をしてみてください。
理由3：加齢臭の原因になる
睡眠がきちんと取れていないと、心身にストレスがかかります。この状態が続くと、ストレスによって、副腎皮質ホルモンが分泌されます。
副腎皮質ホルモン自体は、臭いの原因になりません。しかし、分泌の過程で発生する活性酸素が、加齢臭の原因になるノネナール、脂肪酸を増やすと言われています。中高年になり、加齢臭が気になるようになったら、臭いケアだけでなく、睡眠習慣の見直しを検討してみましょう。
睡眠不足による臭いの対処法3つ
睡眠不足が原因で、身体が臭っている場合は、できるだけ早めの対策がおすすめです。今すぐはじめられる、3つの対処法をみてみましょう。
対処法1：睡眠環境を整える
寝る時間が足りていない場合、まず睡眠環境を整えるところからはじめましょう。仕事が忙しくてなかなか眠れない、という場合は、日中に30分程度の仮眠を取り入れると、身体を休められます。
自宅に仕事を持ち帰りがちな場合、まずは早めに寝て、早起きして作業を進めるのもおすすめです。理想は7～8時間といわれていますが、難しい場合も、できるだけ多く眠れるように意識してみてください。
睡眠時間だけでなく、睡眠の質も大切です。睡眠はしっかり取っているけれど臭いが気になる、という場合は、睡眠アプリなどを使い、ぐっすり眠れているかたしかめてみてください。
その他にも、
・部屋を暗くして眠る
・シャワーではなく入浴する
・ベッドでスマホを使わない
・寝る前のお酒やタバコは控える
・寝心地のよい枕や布団を用意する
・食事は寝る3時間前までに終わらせる
・お風呂は寝る2時間前までに済ませる
・朝起きたら朝日を浴びて体内時計をリセットする
など、睡眠を整える方法がたくさんあります。睡眠環境が整うと、臭いの改善だけでなく、疲労回復や免疫力の向上などにつながる点がメリットです。
睡眠時間が短い、睡眠が不規則という場合は、臭いのためにも健康のためにも、ぐっすり眠れる環境を意識してみてください。
対処法2：皮脂や汗の臭いをケアする
睡眠環境を改善しても、すぐに臭いがなくなる訳ではありません。皮脂や汗の臭いをケアするために、こまめにシャワーを浴びたり、汗拭きシートなどで拭き取ったり、制汗剤を使ったりすると臭いを減らせます。
夜中はとくに、汗や皮脂が出やすい時間帯です。寝起きの臭いが気になる場合は、朝シャワーを浴びておくと、汗や皮脂をすっきり洗い流せます。この時、汗をかきやすい脇や足などを丁寧に洗う、最近の繁殖を防ぐ抗菌タイプの石鹸を使う、といった配慮を取り入れると、より臭いを軽減できます。
男性は、女性と比較して、汗や皮脂の分泌量が多いため、臭いが強くなりがちです。事前に対策をして、快適に過ごしましょう。
対処法3：臭いにくい衣類を選ぶ
汗や皮脂による臭いは、通気性の良い衣類を選ぶと、軽減できます。抗菌タイプの肌着、速乾タイプの肌着などが販売されていますので、ぜひ選んでみてください。通気性の良いコットン、乾きやすいリネンや合成繊維など、好みの肌触りの商品から、選択してみましょう。
合わせて空気が通りやすい、ゆったりとした洋服を着用すると、臭いの発生が抑えられ、心地よく過ごせます。着用した衣類、身体を拭いたタオルなどは、できるだけ早く洗濯して、布に臭いが残らないようにしましょう。
まとめ
睡眠時間が短くても活動できるタイプの男性の場合、寝る間を削って仕事や趣味に時間を割いてしまいがちです。ですが、寝る時間が足りていないと、体臭の原因になります。身体を休める時間でもありますので、できるだけ睡眠時間を確保しましょう。
「急に臭いが気になるようになった」
という場合も、睡眠が関係しているかもしれません。心当たりがある方は、清潔感あふれる自分でいるために、睡眠環境や生活習慣を見直してみてください。
