子育てでは、
「子どもが自分を愛せているか」
「子どもが自分を大事にできているか」
そんな自己肯定感が非常に大切です。
・新しいことにチャレンジする時
・不安なできごとにぶつかった時
自分を大事に思い、愛せていれば、自信を持って前にすすめます。
また、子どもの自己肯定感は、親の態度や行動によって上がったり下がったりするものです。
今回は、子育てに絶対取り入れたい、子どもの自己肯定感をアップする7つの子育て術をご紹介いたします!
子育て術1:結果ばかりを褒めない
子育てでついやってしまいがちなのが、できたことを褒める行為です。
「お片付けができたからすごい」
「運動が得意だからかっこいい」
「テストの点が良かったからえらい」
など、子どもができた時に褒めるのは大切ですが、結果を出した時のみ褒めている場合、
「何もできない自分には価値がない」
という気持ちが芽生えてしまいます。
頑張ったけれど失敗してしまった時、思い通りの結果にならなかったときこそ、
「こんなに頑張ってえらい」
「やってみようと思えたことがすごいんだよ」
そんな風に褒めてあげましょう。
親の言葉が励みになり、大きな自信につながります。
子育て術2:子どもの意見を否定しない
子どもが間違ったことを言っている時、頭ごなしに否定していませんか?
間違いをすぐに否定してしまうと、子どもは発言する勇気が持てなくなります。
違うな、と思っても、まずは頷きながら最後まで話を聞く。
その後で、正した方が良い場合は、やさしく違うことを説明する。
この時間を持つだけで、自己肯定感をアップできます。
子育て術3:他の子どもと比較しない
大人にもそれぞれ得意不得意や個性があるように、子どもも一人ひとりちがいます。
また成長段階の場合は特に、できることできないことに大きな差があります。
にもかかわらず、
「○○くんは、もう逆上がりができる」
「○○くんは好き嫌いなく食べられる」
「○○ちゃんは、ちゃんとご挨拶できる」
そんな風に比較してしまうと、子ども自身が他人との違いに気づいてしまいます。
「他の子より自分はできていない」
という気持ちが芽生えてしまうと、周りの目を気にするようになり、思うように話したり、行動したりできなくなるケースもあります。
“自分は自分、他人は他人”と分けて考えられる大人に成長できるように、小さなころから他人と比較せず育てましょう。
子育て術4:子どもが選ぶ体験を取り入れる
血のつながった親子といえども、好きな食べ物、好きな遊び、好きな休日の過ごし方など、違いがあります。
「親としてこうして欲しい」
という思いがあるのは当然ですが、自分ばかりを優先し、子どもの気持ちを制限し過ぎないようにしましょう。
「○○ちゃんはこっちの方が良いよね」
「○○君はサッカーがしたいかもしれないけれど、体操の方がママはいいと思う」
こんな風に、子どもの意見を置いてけぼりにしてしまうと、
「自分は大切にされていない」
「親の言うことを聞かないと良い子じゃないんだ」
「親の言うことが正しいから、これからもすべて聞こう」
そんな考えを抱いてしまいます。
大きな選択でなくても構いません。
お菓子を選ぶ、服を選ぶといった日常の場面で、子どもが選ぶ、子どもの意見を尊重する機会を積極的にもちましょう。
子育て術5:しつけと厳しさをわきまえる
子育ては、ただ甘やかせば良いわけではありません。
間違ったことはきちんと叱る、しつけが必要です。
ただし、正しい人間にしなければと、厳しくし過ぎてしまうと、自己肯定感を下げてしまうケースもあります。
小さな子どもにも人権があります。
・できなかった時に罰を与える
・ちょっとしたミスで激しく怒る
・嫌がっているのにたくさんの習い事をさせる
など、子どもの人権を無視するような行為をしていないか、振り返ってみましょう。
厳しすぎる教育は、子どもの居場所をなくしてしまいます。
家が一番安心できる場所、いつでも戻ってこられる場所であるように心がけると、子どもが健やかに育ちます。
子育て術6:ありがとうの気持ちを伝える
子どもの良い部分をみつけたら、ささいなことでも「ありがとう」を伝えましょう。
「お皿を取ってくれてありがとう」
「忘れ物に気が付いてくれてありがとう」
「ちゃんと起きてくれたから助かったよ、ありがとう」
など、一つひとつの行動へきちんと感謝することで、子どもの自己肯定感が高まっていきます。
お礼を言うようなことが見つからない……という時は、生まれてきてくれたことに感謝してください。
「○○くんがいるだけで幸せだよ、ありがとう」
「○○ちゃんとの毎日がとっても楽しいよ、ありがとう」
こんな風に、生きているだけで大好き、嬉しい、という気持ちを届けられると子どもにとって大きな自信になります。
子育て術7:親の自己肯定感を高めておく
子どもの自己肯定感を高めるためには、親自身の高い自己肯定感が必要です。
子育てで迷ったり、不安になったりした時、子どもをまっすぐ愛せる状態でなければ、正しく向き合えません。
とはいえ、大人であっても気持ちが不安定になるケースが当然あります。
子育てには責任がつきまとうこともあり、余計にピリピリしてしまうケースも少なくありません。
このような場合に備えて、親の自己肯定感を高めておきましょう。
親の自己肯定感を高める方法も、実は子どもと同じです。
・リラックスできる環境を用意して、気持ちを整える
・子どもがなにかしてしまった時、自分が悪いんだと責めない
・他人の子どもができていること、できていないことと比較しない
・頑張っている自分を認め、自分で自分を褒めてあげる、愛してあげる
・趣味を楽しんだり、美味しいものを食べたりしてストレスを発散する
自分を大切にできると、子どもを大切にできるようになり、子どもも周りにやさしくなれます。
子どもの自己肯定感が低いと感じたら、自分との正しい向き合い方を、親の行動で示しましょう。
まとめ
子どもの自己肯定感をアップすると、親子ともに楽しい時間が過ごせます。
自分を愛し、大切にできる子に育てるためにも、たくさん褒めて、たくさん愛情を注ぎましょう。
つい怒ってしまったり、ケンカになってしまった時も、ぎゅっと抱きしめたり、大好きだから怒ったんだよ、という気持ちを伝えられると、良い関係を保てます。
子どもにとって家庭は、いつでも甘えられる場所、本音が言える唯一の場所です。
7つの子育て術を取り入れて、自信をもって成長できる環境を用意してあげましょう。