スマホを持つ小学生、YouTubeを見る小学生、学校でのパソコン学習やタブレット支給などが原因で、ストレートネックを抱える小学生が増えています。
ストレートネック=首や肩の凝りや痛み、といったイメージが強いのですが、放置してしまうと集中力の低下や頭痛といったトラブルにつながる可能性もあり、早めの対処が欠かせません。
ストレートネックが引き起こす子どもへの弊害、今からできる対処法を知って、首へ負担の少ない生活を目指しましょう。
ストレートネックが子どもに起こす弊害
ストレートネックが身体に与える影響は、大人であっても子どもであっても大きな差はありません。前屈みの体制でスマホやゲームを長時間見続けていると、本来あるはずの骨のラインのカーブがなくなり、まっすぐになってしまいます。
首は頭という大きなパーツを支えているのですが、骨がまっすぐのストレートネック状態では、頸椎への負担が大きくなります。
その結果、肩こりや首こり、首の痛み、頭痛、めまい、背骨の歪み、寝付きが悪くなる、寝違えやすくなる、視力が悪くなる、といった弊害を起こす恐れがあるため、注意が必要です。
子どもは特に、骨や関節が柔らかく、大人よりもストレートネックになりやすいと言われています。学習に支障を与えないためにも、健康で元気に成長してもらうためにも、早めにストレートネック対策をはじめましょう。
小学生が取り入れるべきストレートネット対処法3つ
すでにストレートネックかもしれない兆候がみられる場合はもちろん、そうでない場合も、対処法を取り入れると予防になります。子供のために導入するべき3つの対処法をみてみましょう。
1.ゲームや動画はTV経由で
ゲームで遊んだり、YouTubeなどの動画を視聴したりする場合、猫背の姿勢になりやすいスマートフォンやゲーム機を使うのではなく、テレビに映して楽しみましょう。
テレビの高さを目線よりも少し高めの位置へ設定しておけば、自然に首のカーブが保たれるため、ストレートネックを改善できます。
テレビに映すことで、家族が集まる空間でゲームや動画視聴できるようになり、会話が増えたり、遊びすぎ・見過ぎを防いだり、といったメリットもあります。
なんでもスマホやタブレットで済ませられる便利な時代ですが、健康面を考えるなら、テレビ経由で使わせるのがおすすめです。
2.ストレッチを取り入れる
首や肩まわりのストレッチを定期的に取り入れると、ストレートネックの悪化を予防できます。とはいえ、ただ「時々首を回してね」「首を左右に動かしてね」と言うだけでは、子どもはなかなか実践しません。
ストレッチをしてもらうには、ストレッチの重要性を理解させるのが一番です。
姿勢が悪いとストレートネックになってしまうこと、ストレートネックになると身体に悪い影響がたくさんあること、このような内容をきちんと共有できると、習慣化しやすくなります。
子どもだけではつい忘れてしまいがちのため、大人も一緒にストレッチすると、より継続しやすいでしょう。
ゲームをする前、動画を見る前、勉強が終わった後など、首に負担をかける前後でストレッチを取り入れて、首への負担を軽減しましょう。
有名なスポーツ選手や歌手、ダンサーなども、練習のはじめにストレッチをしているケースがほとんどです。子どもが好きなアスリート、アーティストがいれば、○○さんもストレッチしているからやってみよう、そんな声かけも効果的です。
3.スマホスタンドを利用する
子どもが遊びたいゲームがスマホだったり、自宅のテレビでは動画を見られなかったり、という場合もあると思います。スマホでしか楽しめないコンテンツを利用する場合は、姿勢に影響を与えないようにスマホスタンドを用意しましょう。
目線の高さに合わせたスマホスタンドがあれば、姿勢の悪化を予防できます。画面に触れる機会が多いゲームをしたい場合は、ゲーム時の姿勢を決めておきましょう。
テーブルに両肘を付いた状態でスマホを触るなど、ストレートネックになりにくい姿勢を親からアドバイスしてあげると安心です。
スマホやゲーム機に夢中になると、子どもの姿勢はつい前かがみになりがちです。本人も気付いていないケースが多いため、意識して整えてあげましょう。
意外かもしれませんが、ごろりと横になってスマホを触る姿勢も、ストレートネックの原因になります。負担が大きい姿勢のため、寝ながらスマホ、寝ながらゲームは禁止にしておきましょう。
まとめ
ストレートネックになりやすい生活を送る、現代の小学生ですが、できる対策がたくさんあります。ストレートネックの危険は、大人になっても続くため、子どもの頃から良い姿勢の習慣をつけておきましょう。
上手にスマホ、ゲーム、タブレットと付き合えれば、学習がはかどる、遊びの時間がより楽しくなる未来が待っています。できるサポートから今すぐ取り入れて、ストレートネックの予防・改善を目指してください。