【母乳とミルクに違いはある? 授乳方法の選び方を解説】

STAFFブログ

赤ちゃんが生まれたら、母乳やミルクでの授乳がはじまります。

状況に応じて、母乳とミルクの混合で進めるママも少なくありません。

授乳についてはいつの時代も、

「母乳の方が良い」

「ミルクの方が楽」

などさまざまな意見がありますが、実際はどうなのでしょうか?

母乳とミルクとの違いや、授乳方法の選び方を解説いたします。

母乳とミルクの栄養素に違いはある?

「母乳の方が、ミルクより栄養価が高い」

「赤ちゃんに飲ませるなら母乳の方が優れている」

こんな風に思っていませんか?

赤ちゃんにとって総合栄養食である母乳ですが、ミルクを製造している各メーカーも母乳の成分を研究し尽くし、同じだけの栄養が摂れるように製造・販売しています。

母乳が出ないからミルクにしてしまって申し訳ない

仕事の関係で母乳育児を断念、ミルクのみの栄養になってしまった

こんな風に悩んだり、後悔したりする必要は一切ありませんので、ご安心ください。

赤ちゃんに必要な成分を届けられる、という面では、実は母乳だけでなくミルクにもメリットがあります。

母乳とミルクの大きな違いに、免疫物質が含まれた初乳があります。

産後数日間に出る黄色がかった母乳を指し、赤ちゃんを病気から守ってくれる役割があるため、できるだけ飲ませてあげるのがおすすめです。

この時期を過ぎると、母乳よりもミルクの方が栄養面で上回ります。

というのも、ミルクメーカーが母乳の栄養素を調べた結果、赤ちゃんに必要なビタミン

D。ビタミンK、鉄分が不足している事実に気付いたのです。

これらの栄養素を補うため、ミルクには赤ちゃんに必要なビタミンD、ビタミンK、鉄分がプラスされています。

栄養面でみれば、ミルクの方が勝っていますので、不安なく与えてあげましょう。

もちろん母乳だけでも赤ちゃんは元気に育ちますので、完母の方も安心してください。

母乳orミルクの選び方

母乳とミルク、どちらも赤ちゃんに必要な栄養素が含まれていると分かりました。

その上で母乳、ミルク、混合のどれを選ぶのかは、両親や赤ちゃんの性格、ライフスタイルによっても変わります。

母乳が出ない場合はミルク一択になるため、母乳が出るママを例に、飲ませ方や手間、費用や仕事の問題など、さまざまな面から検討してみましょう。

費用面では母乳が秀逸

ミルク代を抑えるなら、母乳での育児がおすすめです。

ミルクでの育児は、ミルクそのものだけでなく、哺乳瓶や消毒、掃除アイテムなどを購入する必要があり、大きな出費になります。

母乳が出る場合は、ミルク代をオムツ代や衣類代に回すと、節約できるでしょう。

預ける機会が多い場合はミルクが便利

「実家や友人宅などに子どもを預ける機会が多い」

というママの場合、ママがいなければ成り立たない母乳育児は不向きです。

母乳である程度育てた後にミルクを用意した場合、

「哺乳瓶の感触を嫌がりミルクを飲んでくれない」

というトラブルが多くみられるため、0歳から子どもを預ける予定がある、小さなうちから保育園に入れる予定がある、という場合は、早めにミルクの習慣をつけておきましょう。

ズボラなママは母乳が楽

赤ちゃんとの毎日は、やることがたくさん。

汗をかいたり、オムツが漏れたりした衣類を何度も洗濯したり、子どもが寝ているすきに洗濯物や掃除を終わらせたり、忙しい日々が待っています。

それにプラスして、ミルクを作るという作業が入る場合、作る手間だけでなく洗い物が増えること、深夜であっても貴重な睡眠時間を削ってキッチンでミルクを作らなければいけないこと、といった負担が増えます。

授乳の時間を楽に済ませたいなら、準備や片付けのいらない母乳を選びましょう。

飲んだ量をたしかめるならミルク

赤ちゃんがなかなか大きくならないなど、

「授乳量が足りているのかな?」

と不安になった時は、飲んだ量を一目でたしかめられるミルクを選びましょう。

赤ちゃん用のスケールを使えば、母乳の場合も飲む前と飲んだ後の体重を比較して、確認できますが、家庭用に用意している家は少ないのが現状です。

飲んだ量を毎日調べたい、という場合は、ミルクもしくは混合で育てましょう。

夫婦で育児をしたいならミルク

母乳育児の場合、ママと赤ちゃんが密着して過ごす時間が長くなり、パパとの時間が失われたり、パパが疎外感を感じたりしがちです。

夫婦で育児に携わりたいなら、ミルクを選んで、パパとの授乳時間も作りましょう。

外食時や用事がある時など、手が空いている方が授乳を担当できるため、パパママそれぞれが有意義に時間を使える点もメリットです。

まとめ

母乳育児もミルク育児も、それぞれに良い部分があります。

周りの意見を気にすることなく、自分たち夫婦や仕事の都合、子どもの性格、母乳の出の良さなど、あらゆる面を考慮して、最善の方法を選びましょう。

中には、赤ちゃんにおっぱいを噛まれたり、ずっとおっぱいから離れてくれなかったり、母乳育児に苦手意識やストレスを抱えているママもいます。

ママが笑顔だと、赤ちゃんも笑顔になります。

母乳でもミルクでも、どちらでもOK

幸せでゆったりとした時間を過ごせる形を、検討してみましょう。

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