「花粉症の季節じゃないのに、鼻水やくしゃみが出て困る……」
そのお悩み、ハウスダストが原因かもしれません。
家の掃除や洗濯を担当したり、育児などで家にいる時間が長かったり、女性はハウスダストを吸い込みやすい環境にあります。
今回は、ハウスダストの悩まされている女性の割合、普段の暮らしで覚えておきたいハウスダストアレルギーの対策法を、解説いたします。
ハウスダストに悩む女性はどのくらいいる?
アース製薬が女性400名を対象に行った調査によると、約4割の女性がアレルギーに悩まされているという結果があります。
さらに、アレルギー症状の原因という質問では、ハウスダストと答えた人が約40%にのぼるなど、半数近い女性がハウスダストアレルギーを持っていると分かりました。
アース製薬/約6割はダニが原因!? アレルギー症状とダニの深い関係
https://www.earth.jp/danny/symptom/7/
この調査では、ダニが原因と答えた約15%と合わせ、ハウスダストにもダニが含まれていることから、6割近い女性がダニアレルギーを持つ可能性がある、とも報告されています。
またハウスダストの中でもっとも多いのが、繊維ボコリです。
株式会社ダスキンの調査では、ハウスダストのうち約7割が繊維ボコリ、という調査結果もあります。
株式会社ダスキン/ホコリ分野の研究
https://www.duskin.co.jp/rd/laboratory/feature/dust/01/
部屋の隅などに多く発生する、灰色のふわふわしたホコリが繊維ボコリです。
大きいものは、その他ハウスダストと混ざりながら床に落ちますが、目には見えない小さなホコリは、つねに部屋中をふわふわ舞っています。
そのため、アレルギー対策をするなら、家中のホコリを減らす行動が大切です。
家のホコリはどう減らす? 3つの対策を解説!
先ほども紹介した、株式会社ダスキンの研究によると、家の中でもっとも繊維ボコリが多いのが脱衣所、次に寝室、という結果になっています。
繊維は洋服に多く含まれるため、洋服を脱いだり着たりする空間で、ホコリが出やすくなります。寝室のリビングで着替えている場合は、着替えをする近辺にホコリが溜まりやすいでしょう。
また寝室は、布団などの大きな繊維製品があること、ベッド下などのホコリを掃除しづらいことから、ハウスダストが増えやすい場所です。
これらのホコリにどう対処すればよいのか、家庭で取り入れたいハウスダスト対策をみてみましょう。
1:掃除はかならずマスクをつけて
ハウスダストを減らすためには、こまめな掃除が欠かせません。
この時、家の中だからとマスクをしないケースが多いのですが、掃除中は普段以上に、家中へハウスダストが舞い上がります。
吸い込んでアレルギー症状を引き起こさないように、かならずマスクをつけてから掃除してください。
掃除の手順は、高いところから低いところが鉄則です。
棚や照明器具など、高い部分のホコリを床に落としてから、モップやワイパーなどでホコリを集め、最後に掃除機で仕上げましょう。
2:ホコリが出にくい衣類や寝具を選ぶ
洋服には、ホコリが出やすい素材、出にくい素材があります。
綿やパイル(タオル生地)はホコリが出やすく、ポリエステルなどの化学繊維、ジーンズ、フリースなどの素材はホコリが出にくいと言われています。
洋服を購入する際は、できるだけホコリが出にくい素材を選ぶと、ハウスダストを減らせます。家族が着る服の素材を、一度見直してみましょう。
寝室も、繊維が多いエリアです。
ホコリが出にくい布団や枕の中身を選ぶ、中のホコリが出にくいタイプのカバーを使用する、タオルケットは避ける、といった配慮をすると、ハウスダストを減らせます。
布団や枕はつい、寝心地や触り心地を優先しまいがちですが、特に枕は呼吸する鼻や口に近い部分です。寝ている間に、内部のほこりを吸い込まないように配慮しましょう。
その他にも、カーテンやカーペット、玄関マット、ソファー、座布団など、繊維でできた素材のアイテムをできるだけ選ばないようにすると、ハウスダスト対策になります。
できる部分から、実践してみてください。
3:衣替えの前後で洗濯・天日干し
衣替えの時、たんすやクローゼットの服をそのまま段ボールに詰めたり、出した洋服をすぐに着たりしていませんか?
洋服は、収納している間にも空気中のホコリがつき、ハウスダストが増えてしまいます。
衣替えの前後で洋服を一度洗う、洗えない洋服は天日干しすると、ハウスダスト軽減につながります。
ダニ対策をするなら、衣替えの前後でコインランドリーの乾燥機を使うのも良い手段です。60℃以上の熱でダニは死滅するため、定期的に洋服、布団を乾燥させておくと、アレルギー予防になります。
また、せっかく洗濯しても、洗濯機の中が汚れていたら、ハウスダストが増えてしまいます。乾燥機付きの場合は特にホコリが溜まりやすいため、定期的な掃除で、ホコリや汚れがつきにくい洗濯環境を整えましょう。
まとめ
ハウスダストを減らすためには、繊維ボコリを抑える行動が重要です。
特に女性は、洗濯をしたり、布団を干したり、干した洋服や布団を取り込んだり、畳んだり、ホコリを吸い込む機会が多くあります。
アレルギーをできるだけ予防するために、掃除や布製品に触るときにはマスクをする、家庭内にある繊維をできるだけ排除する対策で、快適な暮らしを目指しましょう。