【睡眠と記憶力には関係がある? 眠りを大切にするメリットを解説!】

STAFFブログ

テストや試験、大事な仕事などを控え、翌日のパフォーマンスが求められるような時、

「夜更かしして学習するよりも、早寝して睡眠を取った方が良い」

そんな風に言われた経験はありませんか?

メジャーリーガーの大谷翔平選手も、平均10時間は寝ていることで知られるなど、持っている力を最大限に発揮するためには、睡眠時間が重要と言われています。

今回は、睡眠と記憶力にはどのような関係があるのか。

睡眠をしっかり摂ると、どのようなメリットが待っているのか、くわしく解説いたします。

睡眠時間が増えると記憶力は良くなる?

睡眠時間と記憶力には、睡眠のサイクルと関連があります。

私たちは睡眠時、眠りの浅いレム睡眠と、眠りが深いノンレム睡眠を何度も繰り返しています。この中でも、ノンレム睡眠が浅いタイミングで、学習した内容が、記憶として定着すると言われています。

睡眠時間が正しく取れている場合、夜の間に45回程度、ノンレム睡眠の期間が生まれ、日中の学びやできごとが記憶として残ります。

逆に、睡眠時間が足りない場合、ノンレム睡眠の時間も短くなり、記憶が残りにくくなるでしょう。

レム睡眠とノンレム睡眠は1時間半のセットで、繰り返されると考えられています。

そのため、6時間睡眠を取れる場合は4回、7時間半睡眠を取れる場合は5回、9時間睡眠を取れる場合は6回のノンレム睡眠が訪れる計算です。

ノンレム睡眠は、眠ってすぐは深いノンレム睡眠で脳を休ませる働きがあり、起きる直前の浅いノンレム睡眠時に記憶が固定される、という研究結果があります。

仮に7時間半眠る場合、5回訪れる最初の2回が深いノンレム睡眠。

起床に近い2回のタイミングのノンレム睡眠が浅いノンレム睡眠となります。

浅いノンレム睡眠で記憶を定着させるなら、最低でも4回のノンレム睡眠が訪れる、6時間以上の睡眠が必要といえます。

甲南大学:知っていますか?「勉強に効果てきめんな睡眠」の手に入れ方/睡眠と記憶について
https://www.konan-u.ac.jp/special/vol_1.html

睡眠が学習にもたらすメリット3

睡眠時間をしっかり確保できると、記憶の固定以外にも嬉しいメリットがあります。

睡眠が私たちにもたらす良い影響を、合わせてチェックしてみましょう。

メリット1:脳の疲労を回復できる

先程も触れたとおり、深いノンレム睡眠は脳を休ませる働きがあります。

昼の間に学習、仕事で疲れた脳をしっかり休められるため、起きた時の脳の調子を整えられるでしょう。

睡眠が足りていない場合、朝起きても寝た気がしない、日中もずっと眠い、授業やテスト、仕事に集中できない、といったトラブルを起こしがちです。

その日に溜まった脳の疲れはその日のうちに、睡眠習慣で取り去ってあげましょう。

メリット2:朝から元気に活動できる

早寝早起きの習慣がついていると、朝から元気に動き出せます。

学習した記憶は、寝ている間に定着しますが、すべてが固定されるわけではありません。

しっかり睡眠が取れていれば、学習した内容を朝復習できるため、本番でより知識を活かせます。

テストや試験、重要な仕事は、朝からはじまるケースが少なくありません。

早寝と睡眠時間の確保で、生き生きと動き出せる自分を手に入れましょう。

上質な睡眠は、判断力の向上にもつながります。

勉強や仕事、スポーツのパフォーマンスをアップするためにも、睡眠習慣が大切にしてください。

メリット3:ストレスを軽減できる

睡眠はストレスとも密接な関係があります。

ストレスホルモンと呼ばれる、コルチゾールの調整に関与していると言われ、睡眠を多く取っていると、ストレス軽減が期待できます。

記憶の定着を目的に睡眠を見直したい場合、その先に試験や入試、就活、資格取得、プレゼンなど、緊張やストレスを感じる場面が待っているケースがほとんどです。

睡眠が足りないと、夜に分泌されるコルチゾールの量が減り、ストレスの影響を受けやすくなるため、ぐっすり眠れる習慣を意識しましょう。

睡眠習慣が整っている場合、コルチゾールの分泌は、起きる12時間前にはじまると言われています。

朝に分泌されるコルチゾールは、心地よい目覚めにも関連しているホルモンです。

決まった時間に寝て起きる習慣で、ストレスを軽減しながら、気持ちの良い朝を迎えましょう。

まとめ

同じ量の勉強、学習をしていても、睡眠習慣が整っているかどうかによって、記憶の定着度が変わります。日中、最大の力を発揮するなら、早寝早起き習慣、67時間半以上の睡眠を意識してみてください。

睡眠のリズムが整うと、記憶が固定されるだけでなく、脳の疲れから回復できる、活発に動ける、ストレスを減らせるといった嬉しいメリットがあります。

睡眠が足りず、日中の眠気やだるさに悩まされているなら、1020分程度の仮眠で、脳を休ませる、集中力や判断力を復活させるという方法もあります。

学習や仕事のパフォーマンスをアップするなら、睡眠時間や睡眠環境を見直して、活発に動ける自分を目指しましょう。

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