【指しゃぶり・鼻ほじり・爪かみ……子どもの癖はどう対処するのが正解?】

STAFFブログ

「なくて七癖、あって四十八癖」という言葉があるように、誰にでもくせはあるものです。

ですが、子どもの場合は善し悪しの認識ができていなかったり、人前でも気にせずくせを出してしまったりするため、親としてどう注意するべきか、対処法に頭を悩ませるケースが少なくありません。

「目に入るとつい気になり、ストレスになってしまう」

というママパパも多い子どもの癖。

正しい対処法を知り、適した対応で乗り越えましょう。

子どものくせにはどんなものがある?

子どもの多くがくせを持っていて、何が出るのかは個人差があります。

まずは、多くの親が心配している代表的な癖をみてみましょう。

・鼻をほじる

・爪をかむ

・歯ぎしり

・指をしゃぶる

・身体を噛む

・身体の一部をいじる

・叫んだり大きな声を出したりする

・チック

・吃音

・身体を揺らす

・モノや人をたたく

・手をすぐに洗いたがる

・眠っているときに行動する

その他にも、自分の子どもだけがしている特有の癖がみられます。

これらの癖は、

・成長とともに見守って良い癖

・親が対処した方が良い癖

・専門機関に相談した方が良い癖

に分けられます。

自分の子どもにどんなくせがあるのかチェックして、適した対応を実践しましょう。

子どものくせへの対処法

子どものくせは、行動によって対応法が変わります。

・成長とともに見守って良い癖

・親が対処した方が良い癖

・専門機関に相談した方が良い癖

それぞれの種類と、対処の仕方をみてみましょう。

成長とともに見守って良い癖

成長とともに見守って良い癖は、

・チック

・吃音

・歯ぎしり

・身体を揺らす

・眠りながら行動する

など、本人の意思とは関係なく、癖が出ているケースです。

チックには、まばたきや咳払い、首を振る、奇声を上げる、といった行動が見られます。

身体を揺らす行動も、チックが原因の場合があります。

眠りながら行動する例には、夢遊病のようにベッドから起き出して出歩いたりする夢中遊行、睡眠時に突然起きて叫んだりパニックに陥ったりする夜驚症などがあります。

これらの癖は、年齢を重ねるごとに改善されるケースが多いこと、親が声をかけてしまうと子どもが余計に気にしてしまうことから、見守るのがベストです。

気になるかもしれませんが、できるだけ普段どおりに過ごしてください。

睡眠時の行動については、本人が覚えていないケースが多く、理由を聞いても答えは出ません。動きがあったら、子どもが外やベランダなどへ出てしまわないように、危険な場所へ行かないように、といった配慮の上、様子をみましょう。

親が対処した方が良い癖

子どもの癖の多くは、親の対処で改善を目指せます。

親が意識してかかわるべき、子どもの癖をみてみましょう。

・鼻をほじる

・爪をかむ

・指をしゃぶる

・身体を噛む

・身体の一部をいじる

・叫んだり大きな声を出す

・モノや人をたたく

この時、くせが気になるからと言って子どもを怒ったり、怖い声を出したりするのは逆効果です。子どもにとって大きなストレスになったり、嫌われているのかも……という不安を与えたりしてしまいます。

なぜその行動をしてはいけないのか。

見た人やされた人がどんな気持ちになるのか。

子どもを愛しているという気持ちを添えて、穏やかに伝えると受け入れやすいでしょう。

鼻をほじっていたり、爪を噛んでいたり、身体の一部をいじっていたり、このような行動がはじまったタイミングで、遊びや外出に誘うと気分転換になります。

これらの癖は、たまにであれば気にしなくて構いません。

親に手を出してしまう場合は、大げさに痛がり、止めて欲しい気持ちを伝えましょう。

ものや友達に手を出す場合は、なぜその行動をしてしまうのかを聞き、気持ちを認めた上で、人に迷惑をかける行動は絶対にダメ、というルールを徹底する必要があります。

身体に触れる癖がある子どもには、くせが出てしまう前に手を洗い、清潔な状態で触れることも教えてあげましょう。

歯並びに影響しそうなくらい指しゃぶりをしていたり、髪の毛を大量に抜いてしまったり、耳や口、おへそ、性器などをいじりすぎていたり、という場合は、専門家に相談しましょう。

専門機関に相談した方が良い癖

専門機関に相談した方が良い癖は、このような行動です。

・くせがひどく身体を傷つけてしまう

・くせがどんどんエスカレートしている

・手をすぐに洗いたがるなど、こだわりが強い

血が出るほど身体をいじってしまったり、噛んでしまったり、癖がエスカレートしている場合は、専門機関へ相談しましょう。

癖は次第になくなっていくものですが、年々ひどくなっている場合も、専門家の知恵に頼ると良い対処法がみつかるでしょう。

手をすぐに洗いたがる、整頓された状態にこだわる、数を何度も確認する、といったこだわりが強い行動がみられる場合、心の問題であるケースが考えられます。

その他にも、親がストレスになってしまい怒ってばかりいる、疲れて育児を楽しめない、という状態の場合は、早めに専門家へ対応方法を相談してみましょう。

まとめ

子どものくせのほとんどは、親が見守ったり、くせが出たときに気を紛らわせたり、といった行動で対処できます。普段の様子をよく観察して、将来的に止めて欲しいくせがある場合は、しかるべき対応を取り入れましょう。

声をかける時は、子どものことが好きだから、という部分を先に伝えて、

「大切な○○ちゃんの爪を噛まないで欲しい」

「ばい菌がついてしまうから鼻をほじらないで欲しい」

といった形で話をすると、伝わりやすくなります。

すぐに変化が見られなくても焦らず、子どものペースで改善できるように、サポートしてあげてください。

関連記事