「なかなか眠れない」
「夜中すぐに目が覚めてしまう」
「寝ているのに眠った気がしない」
そんな睡眠トラブルを抱えていませんか?
数日程度なら、ストレスや疲れが考えられますが、眠れない状態が長く続いている場合、医療機関を受診した方が良いケースもあります。
睡眠の悩みはどこで相談すればよいのか。
受診するタイミングや科目の選び方を知って、必要であれば専門家に相談してみましょう。
睡眠の悩みを相談できるクリニック
睡眠の悩みを相談できるのは、主に内科、心療内科、精神科です。
「メンタル系の医療機関にかかるのは不安」
「心療内科や精神科への通院を人に知られたくない」
という場合はまず、普段通っているかかりつけの内科を受診してみましょう。
その他にも、眠れていない理由が睡眠時無呼吸症候群の場合は、内科や耳鼻科咽喉科、眠りすぎている過眠の症状がある場合は、脳神経内科や精神科で相談できます。
子どもの睡眠に関する相談は、小児科を受診しましょう。
睡眠の問題は、悩みを抱える本人も、ストレスが理由なのか、身体のトラブルなのか、判断しづらい部分があります。そのため、まずは最寄りも内科や心療内科、精神科へ足を運び、原因を見つけるのがおすすめです。
別の医療機関への転院が必要な場合は、医師から紹介して貰えます。
医療機関へ相談する目安は?
医療機関に相談する目安は、眠れていないと感じる状態が1ヶ月程度続いているタイミングです。
1ヶ月未満でも、睡眠不足で1日中だるい、集中できない、布団に入るだけで不安な気持ちになる、など明らかに不調を感じている場合は、速やかに受診しましょう。
眠れていない=睡眠障害と決めつけてしまいがちですが、原因は人によって違います。
まずは自分の睡眠トラブルがどこから来ているものなのか、診察や検査、投薬などでたしかめましょう。
睡眠トラブルで受診する際のポイント
睡眠の問題を医師に相談する際、今の状態をメモしておくと、スムーズな診察につながります。
・眠れない期間、日数
・普段寝る時間、起きる時間
・寝付けない、起きてしまうなど睡眠の状態、悩み
・寝起きの状態
・平日と休日の睡眠に差があるかどうか
・昼寝をしているかどうか
・ストレスを抱えていないか
・過労状態になっていないか
・食事は摂れているか
・現在の睡眠環境
医師はこれらの内容をヒアリングの上、不眠症や睡眠障害が起きているのか、別の理由で睡眠に支障が生じているのかを診断します。
些細な情報でも役立つ場合がありますので、ていねいにメモしたうえで、受診してみてください。
忙しい場合はオンライン受診という選択肢も
仕事でなかなか病院へ行けなかったり、心療内科が混んでいて2時間、3時間待ちが当たり前だったり……そんな時は、オンラインクリニックを利用する、という手段もあります。
便利につかえるオンライン診療ですが、睡眠薬などメンタルに作用する薬の多くは、初診や対面診療なしでは処方できません。
作用の弱い薬、かかりつけ医で処方されている薬のみ、といった決まりがあるため、オンラインのみで診療を完結するのはおすすめできません。
基本的には対面診療、薬だけの処方はオンラインで、など使い分けられる医療機関が近くにあれば、活用してみてください。
睡眠改善の市販薬は使っても良い?
テレビCMなどで、睡眠に特化した市販薬を見かけることがあります。
ドラッグストアで購入できる商品で、睡眠トラブルを解決できれば楽なのですが、医療機関で処方される睡眠薬や睡眠導入剤と、市販品には大きな違いがあります。
市販薬は、一時的な不眠症状(メンタルの病気などがない状態での不眠)を「改善」する商品です。
眠れない原因が不眠症や睡眠障害の場合、市販薬では根本的な解決になりません。
急に寝付きが悪くなった、など一時的な不眠の場合は、試してみる価値はありますが、市販薬を飲んでも症状が変わらない、なんども眠れない日を繰り返す、と言う場合は、医療機関で診察を受けましょう。
まずは生活習慣の見直しがおすすめ
寝付きの悪さを感じているなら、まずは睡眠環境を整えるのがおすすめです。
・早寝早起きを心がける
・朝起きたら朝日を浴びる
・朝食をきちんと食べる
・適度に身体を動かす
・寝室は暗くして寝る
・寝る2~3時間前に入浴する
・寝る前にカフェインやアルコールを摂らない
・寝る直前の食事やスマホ、パソコンの操作を避ける
など、睡眠に良い影響を与える生活習慣を取り入れてみてください。
このブログでも、良い睡眠に導く方法をたくさん紹介しています。
寝付きの悪さで悩んでいる方は、合わせて参考にしてみてください。
まとめ
なかなか眠れない、何度も起きてしまう状態が長く続いているなら、心身のどこかに原因があるかもしれません。不安なく毎日を過ごすためにも、一度内科や心療内科などを受診して、悪いところがないかチェックしてもらいましょう。
眠れていない原因が、日ごろの生活習慣にあるケースも考えられます。暴飲暴食が続いていたり、遅くまでゲームやスマホに夢中になっていたり、そんな心あたりがある場合は、生活習慣を見直してみてください。