【歯並びは寝姿勢で悪くなる? 寝方との関係と改善策を解説】

STAFFブログ

歯並びは人に見られる機会が多く、気にする人が少なくありません。

歯列矯正を検討したり、歯並びを気にして上手に笑えなかったり、という方もいると思います。

歯並びが乱れてしまう理由は、もともとの顎や骨の形、歯の大きさなどの問題もありますが、睡眠時の姿勢も影響しています。

毎日、数時間続ける寝姿勢が、どのように歯並びへ影響を与えるのか、改善する方法はあるのか、くわしく解説いたします。

寝る姿勢と歯並びの関係

うつ伏せ寝や横向き寝の習慣がある場合、歯並びへ影響を与える可能性があります。

枕へ顔を押しつけることで、頬骨や下顎へ力がかかり、顎や歯が歪む原因になります。

歯並びが悪くなるだけでなく、下の歯が上の歯よりも前に出る受け口、上の歯が下の歯よりもでているしゃくれ、などを引き起こす可能性もあり、注意が必要です。

歯に悪い寝方を続けた結果、顎関節に負担がかかり、顎関節症などを引き起こす恐れも指摘されています。顎関節症になってしまうと治療が長引くケースが多いため、寝る姿勢を整えて、予防するのがおすすめです。

参考サイト:マナミ歯科クリニック/眠る姿勢と歯並びの関係について

眠る姿勢と歯並びの関係について

札幌キュア矯正歯科/受け口になりやすい寝方とは?

https://sapporo-cure.jp/blog/2023/01/17/

歯の様子から寝姿勢をチェック

眠ってしまった後、自分がどんな体勢で寝ているのか分からない、という方も多いと思います。知らず知らずのうちに、寝姿勢が歯並びへ影響を与えていないか、歯の様子からチェックしてみましょう。

歯列が直線になっている

うつぶせ寝を続けている場合、枕に当たる部分の歯列に力が加わり、直線上に押し込まれます。枕につける部分にある複数の歯が、まっすぐになっている場合は、うつ伏せ寝をしている可能性があります。

起きた時に顔へ枕のあとが残っている、まくらによだれがついている、という場合もうつ伏せ寝の可能性が高いため、改善を検討しましょう。

歯が下側に入り込んでいる

横向き寝で枕に歯が当たっている場合、次第に歯が下側に入り込みます。子どもが腕枕で寝ている、自分の手を枕にしている、という場合も、その部分の歯が歪む可能性があります。片側の歯が下側に入り込んでいる場合は、横向き寝を疑ってみましょう。

横向き寝を続けた結果、枕側の頬骨が発達するケースもあります。骨の形が変わることで左右のバランスが乱れ、見た目に影響を与える場合もあります。

その他にも、頬杖など口周りに大きな力がかかる習慣がある場合、歯並びの乱れにつながります。睡眠も日常生活も、できるだけ歯や顎に負担がかからない生活を意識してみてください。

参考サイト:さかなか歯科/子供の歯並びをゆがませる姿勢のクセ

子供の歯並びをゆがませる姿勢のクセ

寝る姿勢を改善する方法3

歯並びや顔の形、顎の病気などを未然に防ぐなら、仰向けで寝るのがおすすめです。

仰向けの姿勢は、歯や顎、骨へ力がかかりにくいため、正常な状態をキープできます。

枕と肌がこすれたり、肌呼吸ができなかったり、といった原因による肌荒れや、身体歪みを予防できるというメリットもあります。

横向き寝、うつ伏せ寝になっている方は、仰向け寝に導く改善法を取り入れてみましょう。

改善法1:枕を変える

枕の形が自分に合っていないと、寝る姿勢が悪くなります。

現在使用している枕が高い場合、仰向けでは寝苦しく、横向きの方が楽だから寝やすいことから、寝相が乱れがちです。

仰向け寝に適した高さ、形状の枕を選んで、朝まで仰向け姿勢をキープできるようにしましょう。タオルを何枚か敷いてみて、仰向けで落ち着く高さを調べておくと、枕を購入する際の参考になります。

首や頭をしっかり包み込んでくれる、仰向けに適した枕を選んで、寝姿勢を改善してみてください。

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改善法2:ベッドを見直す

ベッドが硬すぎたり、柔らかすぎたりする場合、寝心地が悪く、過度な寝返りの原因になります。仰向けや横向きではぐっすり眠れず、うつ伏せ寝になってしまうケースもあります。

仰向けの姿勢では身体が痛い、落ち着かないと感じている場合は、マットレスや敷き布団などの寝具から見直してみてください。

改善法3:寝返りできる環境にする

シーツにくるまって眠る習慣がある場合、寝姿勢が変えられず、朝まで同じ横向きのまま、という状態になる可能性があります。シーツは上からふんわりかけて、いつでも寝返りを打てるようにしておきましょう。

仰向け寝が基本でも、寝ている間に2030回くらい寝返りすると言われています。

寝返りができないと血流が悪くなり、身体の凝りや冷えにつながるため、注意しましょう。

寝返りが打てないほどの重たい掛け布団も、避けるようにしてください。

まとめ

寝る姿勢がうつ伏せや横向きの場合、歯並びや健康に影響を与える場合があります。仰向け以外の姿勢で寝ている場合、歯の形に気になる点がある場合は、寝方を見直してみましょう。

仰向け寝を習慣化できると、歯並びが悪くならない以外にも、たくさんのメリットがあります。

背骨が自然な形になり姿勢が良くなったり、身体への負担が減るため疲れが取れやすくなったり、骨の歪みによる腰痛や頸椎痛などを予防できたり、嬉しい変化が期待できます。

寝方に不安がある場合は、ぜひ改善に乗り出してみてください。

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