「枕の高さが合わず、ぐっすり眠れない」
そんな悩みはありませんか?
私たちの睡眠時間は短くても5~6時間、しっかり眠る人なら8時間以上寝ます。
この時、枕の高さが合っていないと、長い睡眠時間が身体の負担になってしまいます。
疲れを取り去るための睡眠なのに、負担になってしまっては、起きた後も元気に過ごせません。自分に合った枕の高さを知って、ぐっすり快眠を目指しましょう。
枕が合っていないとどうなる?
枕専門店が次々にオープンするなど、枕の大切さに注目が集まっています。
その一方で、寝づらいと感じながらも、昔から使用している枕をずっと使用している、というケースが少なくありません。
合わない高さの枕で寝続けてしまうと、首や肩が凝りやすくなります。
肩こり、首こりの原因になるだけでなく、痛みに発展してしまったり、姿勢が悪い状態が続き腰にも違和感を覚えるようになったり、という場合もあるため、注意が必要です。
その他にも、血流が悪くなり頭痛が起きてしまったり、いびきの原因になったり、頭が下向きになってしまい首にシワができたり、といったトラブルも報告されています。
健康のためにも、美容のためにも、適した高さの枕を選びましょう。
理想的な枕の高さは?
自分に合った枕を選ぶなら、まずは普段寝る姿勢に注目してみましょう。
仰向けで寝る人、横向きで寝る人、うつ伏せに寝る人によって、適した高さが変わります。
仰向けの場合は、首にシワができない角度で、息のしやすい高さが理想です。
横向きに寝る場合は、首の高さと背骨の高さが一定になる状態を目安にしましょう。
うつ伏せ寝は、首や肩、腰に負担がかかりやすいといったデメリットがあります。
健康のためには仰向け、もしくは横向きがおすすめですが、
「うつ伏せでなければ眠れない」
という場合は、仰向けで寝たときよりも1~2センチくらい低い枕、寝返りしやすい広めの枕がおすすめです。
理想の枕を選ぶ4つのコツ
理想の枕の高さが分かったら、次に枕選びのコツを覚えておきましょう。
ポイントを知らずに、枕選びを間違えている例もあります。
正しい枕を選択して、毎日の睡眠の質をアップしてください。
1.頭を置いた時の高さをチェック
枕選びをするとき、布団から頭を浮かせてみたりして、
「自分に合うのは○㎝」
といった選び方をしていませんか?
頭を浮かせて最適な高さをチェックしても、いざ眠る時、枕は頭の重みで沈みます。
販売されている状態の枕の高さで選ぶのではなく、頭を乗せた後の高さで選択しましょう。
一見高そうにみえるけれど、ふわふわ素材でしっかり沈むタイプ、硬くてまったく沈まないタイプなど、枕によって特性があります。
頭を置いた時にどのくらいの高さになるのか、チェックした上で、購入を検討してみてください。
2.調整できる枕を選ぶ
自分の頭に最適な枕を選んでも、使っているうちに中身がへたってしまったり、潰れてしまったりして高さが変わってしまいます。
理想の高さをキープするなら、中身の量を調整できる枕を選びましょう。
中身を入れたり、抜いたりできる枕なら、高すぎる枕を購入してしまった場合には減らす、枕の高さが沈んできたら追加・交換する、といった方法で、高さを整えられます。
枕自体に流動性があり、頭の形に合わせてくれる商品もあります。
「適した高さの枕となかなか出会えない」
そんなお悩みがある方は、枕に合わせてもらうのも良い方法です。
調整できないタイプの枕を購入してしまった場合、低い場合はタオルやクッションを敷いて調整する方法もあります。
購入して終わり、ではなく、定期的に高さをチェックして、理想の位置を維持してください。
3.寝返りしやすい形状
私たちは、寝ている間になんども寝返りを打ちます。
この時、枕に寝返りできるだけの余裕がないと、枕から落ちてしまい首や肩に負担を与えてしまいます。
いくら高さが合っていても、小さ過ぎる枕は寝返りに不向きです。
寝違えてしまう恐れもあるため、幅に余裕がある枕を選びましょう。
枕の中央部だけが理想の高さに凹んでいる、というタイプではなく、どの部分で寝ても自分に合った高さをキープできる枕を選んでください。
4.好きな寝心地の枕を選ぶ
しっかり硬めの枕が好き、ふわふわのクッション性が高い枕が好みなど、枕に求める寝心地は人によって違います。
枕には、
そばがら
ウレタン
ラテックス
エラストマーパイプ
ポリエチレンパイプ
羽毛
羽根
羊毛
ポリエステルわた
ビーズ
ヒノキ
ファイバー
など、数え切れないほどの種類があります。
自分に合った素材を選択して、理想の睡眠を手に入れましょう。
中身だけでなく、カバーの素材選びも重要です。
素材、カバーともに、お手入れしやすい枕を選ぶと、より心地よく、快適に過ごせます。
まとめ
理想的な枕の高さは、人によってそれぞれ違います。
男性用、女性用、子ども用といった目安で選ぶのではなく、自分に合った高さの枕を選びましょう。
実際に頭を乗せてみて、首や肩に負担がないかどうか、たしかめておくと安心です。
試すのが難しい場合は、中身の量を調整できるタイプの枕、中身が流動するタイプの枕を選ぶのがおすすめです。
身体に負担の少ない枕で、朝までぐっすり眠り、日々の疲れを取り去りましょう。