成果を出している人ほど、入浴を「戦略」にしている
眠れない原因は、意思の弱さでも、年齢のせいでもありません。
多くの場合、前日の夜の設計ミスです。
私たちは、睡眠を感覚ではなく、身体の仕組みとして捉え、日常に活かすことを大切にしています。
その視点で見ると、「お風呂」は単なるリラックスタイムではなく、翌日のパフォーマンスを左右する調整工程になります。
睡眠は健康の話ではなく、パフォーマンスの話
集中力が続かない。
判断が遅れる。
小さなことでイライラする。
これらは能力の問題ではなく、睡眠の質が落ちているサインであることが少なくありません。
睡眠は、休息ではなく「回復と整理」の時間です。
その質が落ちれば、思考のキレや意思決定の精度に直結します。
睡眠の質は、ベッドの上では決まらない

睡眠改善というと、
・枕を変える
・マットレスを探す
・サプリを試す
といった「足し算」をしがちです。
しかし、睡眠の質を決めている大きな要因は、体温のリズムです。
人は、体の中心部の温度が一度上がり、その後ゆるやかに下がる過程で、深い眠りに入りやすくなります。
重要なのは、どれだけ温めたかではなく、きちんと下がる状態をつくれているかです。
多くの人は、入浴で脳を起こしている
入浴して最初に何をするか。
多くの人は、洗髪・洗体から始めます。
しかし、洗うという行為は
・手順を考える
・力を使う
・判断をする
つまり、脳と神経をしっかり起こす行為です。
睡眠前の行動としては、効率的とは言えません。
入浴の順番を変えるだけで、夜は変わる
私たちがすすめている入浴の考え方は、とてもシンプルです。
ステップ1:かけ湯で体を慣らす
いきなり湯船に入らず、かけ湯で体表温を慣らします。
急な温度差を避けることで、身体に余計な緊張を与えません。
ステップ2:洗わず、まず浸かる
洗髪や洗体は後回しにして、先に湯船へ。
この時間の目的は、汚れを落とすことではなく、神経を落ち着かせることです。
息を長く吐くだけで、副交感神経が働き始めます。
ステップ3:一度出る
5〜10分ほど浸かったら、一度湯船から出ます。
この工程を挟むことで、のぼせを防ぎ、次の温まりが深くなります。

ステップ4:もう一度浸かる
再び湯船へ。
2回目の入浴で、体の内側までじんわり温まります。
この状態でお風呂から上がると、体温は自然に下がり始め、眠りに入りやすい条件が整います。
熱いお風呂が、必ずしも正解ではない理由
42℃を超えるような高温のお湯は、身体にとっては刺激です。
刺激は覚醒を生み、睡眠前には逆効果になることがあります。
睡眠目的であれば、
・39〜41℃
・基本は40℃
この範囲が、再現性の高い現実的な温度です。
風呂上がりに「何をしないか」が睡眠を左右する
入浴後に大切なのは、放熱を邪魔しないことです。
すぐに靴下を履く。
過剰に身体を温める。
これらは、体温が下がるプロセスを止めてしまいます。
睡眠は、冷めていく途中で始まります。
入浴は、最もコストパフォーマンスの高い睡眠改善
この方法に、特別な道具は必要ありません。
時間も増えません。
変えるのは、順番だけです。
それで、
・寝つき
・眠りの深さ
・翌朝の思考のクリアさ
が変わるなら、試さない理由はありません。
私たちが睡眠について大切にしている考え方
私たちは、睡眠を一晩だけの問題として考えていません。
入浴、環境、夜の過ごし方。
日常の積み重ね全体を整えることが、質の高い睡眠につながると考えています。
私たちは、睡眠を感覚ではなく、身体の仕組みとして捉え、日常に活かすことを大切にしています。
今日のお風呂が、明日の判断力を変える。
その一歩として、今夜から入浴の順番を見直してみてください。