子どもの飽きっぽい様子がみられ、心配していませんか?
「おもちゃを買ってもすぐに遊ばなくなってしまう」
「興味を示したから習い事をはじめたのに、もう嫌になってしまったみたい」
など、頭を悩ませる場面が少なくありません。
おもちゃや遊び、本に習い事、飽きずに集中して興味を示してほしいけれど、どうしたらよいのか分からない。
それなら、飽きずに子どもの好奇心を引き出す方法を知っておきましょう。
子どもとの接し方をちょっと変えて、興味が長続きする環境を作ってみてください。
好奇心を引き出し続ける方法5選
食べてみたい、遊んでみたい、あれが欲しい。
そんな子どもの声に応えるため、いろいろやってみたけれど、すぐ飽きてしまった……というケースが少なくありません。
それほど興味がないのに、「ほしい!」「やってみたい!」と言うのも、子どもあるあるです。
自分の子にとって本当に必要なものは何なのか、親が見抜いて、必要なものや体験を提供してあげましょう。
1.子どもの目線に注目してみる
子どもが本当に欲しいものがある場合、大人が驚くくらい真剣に見つめます。
おもちゃ屋さんや本屋さんで買い物する際、どれが欲しいのか自分で言えない月齢の場合は、視線をよく観察してみましょう。
自分から手を伸ばす、といった行動がみられる場合は、特に興味を示している証拠です。
親が与えたいおもちゃや習いごと=子どもが欲しいおもちゃややりたい習い事、ではありません。
まずは、視線や身体が動いているかどうか、チェックしてみてください。
2.家にあるもので自作してみる
子どもが剣のおもちゃを欲しがったら、家にある画用紙やラップの芯で作ってみる。
お人形の洋服が欲しいなら、端切れを活用して合わせてみる。
など、子どもの興味を欲しいもの、ではなく別のもので代用すると世界が広がります。
積み木などのおもちゃを利用して、電車ごっこをしたり、家を作ったり、といった遊び方もおすすめです。
ヒーロー専用のおもちゃ、ぬいぐるみ専用の小物などにこだわり過ぎるのではなく、子どもと自由に楽しんでみてください。
飽きてしまった場合のダメージが少ないのはもちろん、ないものは作ってみよう、という考えが生まれるため一石二鳥です。
3.親が興味を示す
一人ではすぐに飽きてしまうおもちゃや遊びも、親が一緒に付き合った瞬間、共有の趣味にできます。
カードゲームやボードゲームなどが良い例です。
「一緒にやってみると楽しい!」
という体験を重ねて、何度でも繰り返したい遊びや趣味に変えてあげましょう。
習い事も同じで、先生にまかせっきりにするのではなく、親も一緒にピアノを弾いてみる、一緒に体操してみるなど、関心を持ってみてください。
ママとの時間がかけがえのない思い出になり、飽きずに長く楽しめるはずです。
4.支援センターや児童館に行ってみる
子育て支援センターや児童館には、たくさんの種類のおもちゃ、遊びが待っています。
子どもがどんなおもちゃ、遊びに興味を示すのかがよくわからない、という場合は、幅広い情報の中から何を選ぶのか、様子をみてみましょう。
お友達と遊びたがる、一人で本を読んでいる、身体を動かすのが好き、知育系の玩具に夢中になる、お人形をずっと抱きしめている、など子どもの個性が出る場面です。
親は手出しをせず、どんなことに興味を示すのか、見守ってみてください。
5.好きを応用してみる
つい最近まで遊んでいたのに、興味を示さなくなった、という場合、満足している可能性があります。大人でも、満足いくまで楽しんだら、さらに追及したいとは思いません。
パズルが好きなら、難易度の高いものにチャレンジする。
折り紙に飽きたら、切り紙に挑戦してみる。
いつもの絵本よりも字の多いものに変えてみる。
ノートでのお絵かきではなく、もっと大きな紙を用意してみる
など、応用を加えると、好奇心を満たせます。
興味を持った分野が分かっている場合、さらに広げやすい点がメリットです。
飽きてしまう前に、これを試してみたら? と提案できると、長く楽しく続けられるでしょう。
飽きてしまった場合も心配し過ぎはNG
いろいろな手段を試してみたけれど、やっぱり飽きてしまう、という場合は、一度諦めるのも良い方法です。
子どもはそもそも飽きるもの。
ずっと楽しく続けるのは、まだまだ難しいことです。
はじめは興味を示したけれど、少し触ってみて、思っていたのと違う、という場合もあります。この時ママが、
「○○ちゃん(○○くん)が欲しいって言ったのに!」
こんな風に責めてしまうと、飽きてしまったと言い出しにくくなり、面白くないのに好みではないおもちゃで遊び続けたり、いやいや習い事へ通ったり、といった事態になりかねません。
いろいろな経験を積んでいくと、自分の好きなもの、したいことが子どもなりに見えてきます。
ブロックに興味をもっているけれど、一式購入するのは高いから100円ショップのブロックで様子をみる。どんな習い事がむいているのか、体験にいろいろ出かけてみる、
など、飽きずに続けられるかどうか、お試し期間を設けるのも良い方法です。
心配し過ぎてしまうのではなく、子どもは飽きて当たり前と心得て、幅広い体験を提供してあげましょう。
まとめ
子どもの好奇心が満たされて、きらきらと目を輝かせる様子は、親にとってたまらない場面です。できる範囲でいろいろな体験をさせながら、子どもの興味を探ってみましょう。
幼いころに興味を持ったジャンルは、大人になっても変わらないケースが多くあります。
将来に生かすきっかけにするためにも、親子で楽しみながら、子どもの好きを目いっぱい引き出してあげてください。