忙しい育児の合間、ついつい昼寝をしてしまったり、会社へ行く電車の中でうとうとしてしまったり、というママが多いと思います。
「日ごろの睡眠不足を補うために、細切れ睡眠を取り入れた方が良い」
と思っているママが多いのですが、短時間睡眠を続けた結果、ぐっすり眠れない負の連鎖につながっているケースもあります。
元気に育児、仕事へ取り組むなら、できるだけ避けたい細切れ睡眠。
短い睡眠が危険な理由と、子育てママにおすすめの睡眠の取り方をチェックしてみましょう。
細切れ睡眠が危険な3つの理由
電車の中や育児の合間についしてしまう細切れ睡眠。
「短時間の睡眠を取ると、身体の疲れが取れる」
そう勘違いしている人が多いのですが、パフォーマンス的にはNGだと言われています。
なぜ短時間睡眠や分割睡眠は避けるべきなのか、3つの理由をみてみましょう。
理由1:目覚めが悪くなる
日中にうたた寝する人をみていると、静かにぐっすり眠っているケースが多いことに気付きます。
睡眠には眠りが浅いレム睡眠、眠りが深いノンレム睡眠があるのですが、短時間の睡眠はノンレム睡眠であるケースが多く、一瞬で深い眠りに入ります。
電車で深く眠り、降りるべき駅に着いて突然目を覚ます。
子どもがお昼寝している間に短時間眠ったけれど、いきなり泣き出してすぐ育児に戻る。
このような眠り方、起き方ではどうしても目覚めが悪くなります。
ベッドで熟睡した朝のような、気持ちのよい目覚めにはならず、しばらくの間頭がぼーっとしてしまったり、仕事のパフォーマンスが落ちたりしがちです。
育児や仕事に悪影響を与えないためにも、細切れ睡眠はできるだけ避けるのがおすすめです。
理由2:夜の睡眠の質が下がる
日中に細切れ睡眠をしてしまうと、夜なかなか寝付けなくなります。
眠れないからと夜更かししてしまい、夜の睡眠時間が短縮。
足りない睡眠を補うために、日中また寝てしまう……という悪循環になるケースが多くみられます。
こうなってしまうと、夜の睡眠の質が下がり、朝の寝起きも悪くなります。
1日中、睡魔を抱えたまま過ごしたり、脳がすっきりしないまま仕事や育児をしなければいけなかったり、という状態になってしまいます。
毎日を元気に、生き生きと過ごすためにも、夜しっかり眠れる生活習慣を心がけましょう。
理由3:睡眠不足を自覚しづらくなる
昼間、細切れ睡眠をする習慣があると、必要な睡眠を取っていると勘違いしやすくなります。
短時間睡眠では1日に必要な休息を補えないのですが、朝夕の電車の中、育児の合間に数回、など、細切れ睡眠をしている場合、きちんと寝ているか気になりがちです。
ですが、夜連続して眠るのと、短時間睡眠では、睡眠の質がまったく違います。
ノンレム睡眠とレム睡眠を繰り返す、本来のサイクルが行われないと、疲れやすくなったり、体調を崩してしまったり、というトラブルの原因にもなります。
同じ8時間睡眠でも、一度に8時間寝る場合と、細切れ睡眠で8時間寝る場合では、身体への影響が大きく変わります。
短時間寝ているから大丈夫、ではなく、連続して何時間眠れているか、という部分を大切にしてください。
元気よく起きるなら二度寝は避けて
細切れ睡眠の仲間に、二度寝があります。
もう少しだけ……と布団に潜り込む時間は至福のひとときですが、二度寝後は身体が重たい、と感じるケースが少なくありません。
二度寝している本人は、睡眠の世界へ再びスムーズに移行しているつもりなのですが、一度起きた身体を再度眠らせるのは、身体にとって大きな負担になります。
その後、再び起こすためにはさらに労力が必要となり、目覚めが悪くなってしまうでしょう。
普段よりも早く起きてしまったとき、もう少しだけ寝たいときも、二度寝は避けて、その分早く眠るようにすると、睡眠の質をアップできます。
子育てママにおすすめの睡眠の取り方
子育て中のママが昼間眠くなってしまうのは、夜の睡眠時間が足りていないケースがほとんどです。
夜中の授乳や子どもの夜泣きなど、なかなか眠れないケースが多いと思います。ですが、できるだけ昼間の細切れ睡眠を減らすと、夜の睡眠の質が上がり、睡眠時間が取りづらい場合も、良い眠りになります。
「細切れ睡眠をしないとどうしても辛い」
という場合は、睡眠時間を勘違いしないために、1日どのくらい睡眠が取れているのか、チェックしてみましょう。
睡眠時間を測ったり、レム睡眠、ノンレム睡眠の状態を把握したりできる、睡眠管理アプリを取り入れてみるのも良い方法です。
育児中だから仕方がない、と諦めてしまうと、日常生活に影響が出る恐れがあります。
自分のためにも、大切な家族のためにも、良い睡眠が取れるように意識してみてください。
まとめ
ついやってしまう細切れ睡眠や二度寝ですが、起きた後のパフォーマンスが悪くなったり、夜の睡眠の質を下げる原因になったりする習慣です。
「二度寝やお昼寝、電車などで寝た後に調子が悪くなる」
そんな風に感じているママは、思い切って短時間睡眠を止めてみると、日中すっきり過ごせるかもしれません。
日中眠らないと1日持たない、という場合も、昼間寝たからOKではなく、夜の睡眠時間をしっかり確保すると、翌日元気に過ごせます。
・寝心地の良い寝具を選ぶ
・スマホやテレビは寝る2時間前くらいから使用しない
・睡眠管理アプリを活用する
といった方法も取り入れながら、睡眠の質を向上させましょう。